以前「「普通」になるには「自分」を捨てる必要があります」という記事の中で、努力できない病を治し、積極的な自由を実現するためには、①自発的に人を愛し②自発的に何かを創り出すシゴトをする必要があるというコトをエーリッヒ・フロムの理論に従って書きましたが、じゃ何かを創り出すといっても何を創ればいいんじゃい!アーティストでもナイのに!という方に向けて「すべての都会人は料理をするべき理由を論理的に説明してみた」という記事の中で料理という創造的なシゴトを熱烈にお勧めしてみたのですが、そうは言っても忙しい毎日、毎回手の込んだ料理を作るのも大変です。
そこで今日は簡単にできてモノスゴク応用の利く、とても便利な常備菜の作り方をご紹介いたします。
実はこの料理は有本洋子さんという料理研究家の方の書いた「時間をかけない本格ごはん、ひとりぶん」の中のあるお料理をヒントにしています。
実は「すべての都会人は料理をするべき理由を論理的に説明してみた」という記事の中では有本さんの料理本は、私のお勧め本にはなっていません。と、いうのも実際に私が彼女の本を買っても、結局はその中の料理をイッコも作らなかったりしたコトがあったからです。
この「本格ごはん、ひとりぶん」もレシピとしてはあまり魅力的なものがそろっているワケではないのですが(有本さんゴメンナサイ)「料理という仕事の魅力」をとても雄弁に語ってくれている本ですので、レシピ本としてではなく「料理啓蒙書」としてはとてもお勧めです。
でも・そんな啓蒙書にも実はお気に入りのレシピが一つだけありました。それが今回の常備菜のヒントとなった以下のお料理です。
こちらのレシピではまずオリーブオイル(もしくはごま油)でニンニクをいため、そこに豚ひき肉をいれて炒め、最後にコショウと醤油で味付けするのですが、このニンニクを大量のショウガに変えて、油をまったく使わず、コショウを抜いて酒を足し作ったのが私のオリジナルレシピになります。
豚ひき肉には大量の油がすでに含まれているので健康を考えるとさらに油を足したくナイないなあ、と思い、またニンニクやコショウが入っていると和風にアレンジしようとした場合少し合わせにくいこともあるので、代わりに大量のショウガと酒を使いました。
このお料理の良い点はモチロン簡単にできるということもあるのですが、アレンジの範囲がモノスゴク広いのです。
このひき肉ショウガ炒めさえ作っておけば、
①これをそのままご飯にかけてノリや紅ショウガや青ネギを載せるだけで美味しいひき肉丼になりますし、
②レンジでチンして切った野菜や、ゆで卵、お豆腐等、にのせてコショウとバルサミコ酢などをちょっとかければオードブル。
③これをフライパンで炒めカレー粉とガーリックパウダーを混ぜればキーマカレー風になりますし、
④チンしてからマヨネーズを混ぜてレタスと一緒にパンではさむと美味しいサンドイッチになり、
⑤卵に混ぜて焼けばお弁当に便利な肉入り卵焼き、
⑥暖かいごはんにまぜて握ればちまき風おにぎり、
⑦それを卵でつつめばオムレツ、
⑧長ネギや玉ねぎなどをメンツユで煮てこれを入れて卵でとじれば簡単他人丼風にもなり、
⑨豆乳と鶏ガラで作ったスープにモヤシと豆腐をいれ、これと味噌とラー油とすりごまとおろしにんにくで味を調えれば簡単坦々風スープ。あれやこれやでとーっても便利!
常備菜として作っておくことをゼヒお勧めいたします。
材料
豚ひき肉 500g
ショウガ 一個
醤油 100cc
酒 100cc
作り方
①豚ひき肉をテフロンなどのくっつかないフライパンでまずは弱火で炒めはじめます。すると写真のように大量の半透明な肉汁がでてきます。
②横目でフライパンをにらみつつ時々まぜながら、横で大量ショウガをみじん切りにします
③ひき肉から半透明な肉汁がどんどん出ている中にショウガをいれてまだまだ炒めます。
④半透明の肉汁が完全に透明になり(←これが油だけになった証拠です)ひき肉がカリッっとしてきたら、酒と醤油をいれて混ぜ、ひき肉がはじけるようになったら火を止めます。
⑤密閉容器に油ごといれて冷蔵庫で保存します。あとはご自由にアレンジしてください!