私たちの住む益子町は盆地のせいか、気候が厳しく、冬は寒く夏は暑く、季節の移り変わりも極端で、昨日までストーブが必要だったのにイキナリ今日は28℃!みたいな、月面ですか?と言いたくなるような気候の町です。
京都の清水寺の真ん前で生まれ育ったという友人は、益子と京都は気候がそっくり!と言っています。京都も冬は寒く夏は暑いですものねー。
そして京都と似てる点がもう一つ、竹林が多くアチコチでタケノコがとれるのです。この時期、町内では方々のご家庭に頂き物のタケノコが来るらしく、地元の人たちはタケノコなんて、有難がりません。アクヌキの手間が大変と、もらうのをイヤがる人すらいるくらいです。
でも私たちのような移住者組からみれば、タケノコ食べ放題なんて夢のよう。
ただ、確かにアクヌキは大変ですよね。一般的なタケノコのアクヌキの仕方は、皮付きのまま米ぬかとタカノツメなどと一緒にゆでそのまま一晩おきますが、この方法だと時間もかかりますし、量が多いと鍋に入りきらず困りモノ。米ぬかでシンクもつまっちゃうし…。ツイツイ腰が引けちゃう気持ちも分かります。
でも実はお手軽・時短なアクヌキ方があるんです。水1リットルに対し重曹小さじ1をいれた鍋に最初から皮をむいたタケノコをいれ、沸騰したら弱火で約1時間。ゆでたお水が茶色く色づきますのでこのお水を捨ててキレイなお水につけるだけ。この方法だとゆであがったらスグお料理に使えますので時短にもなります。ただ皮をむいてアクヌキしますので風味は落ちますが、大量のタケノコが手に入った場合などはお勧めの方法です。で・今回どれほど大量のタケノコがとれたかというとご覧の通り!2日前に雨がふったので正に「雨後の筍」です。
しかも大きく立派なタケノコばかりで最大サイズはコレです。ちなみに隣にあるのは一升瓶です!一升瓶より大きい!ってすごくないですか?
で・どれほど大きく大量のタケノコでも、一度下処理さえしてしまえば後は水につけて冷蔵庫に入れておき一日一回水をかえるだけで1週間くらいは大丈夫です。実は水気を切って細かく刻めば冷凍もできるとか。今回とても大量のタケノコがとれたので実験してみます。冷凍タケノコの食感が悪くならないようなら、またご紹介しますね。
こんな風に重曹でアクヌキしたタケノコは風味が少し落ちるので和風の煮物にするより、中華風の炒め物にした方が美味しく食べられます。ということで今回は豚ひき肉を使った青椒肉絲風の炒め物をご紹介します。青椒肉絲は普通牛肉ですが、タケノコと豚肉はとっても合うんですよ。タケノコが主役なので細切りにはしないで大きなままで薄切りにしました。オイスターソースを最後に入れるところが美味しいさのポイントです。
繰り返しますがご自宅にタケノコが大量にナイという方は4月から5月に益子に遊びに来てくださいね。取り放題、食べ放題の竹林にご案内しますよ。
材料
作り方
①ごま油を入れたフライパンにみじん切りしたニンニクとショウガを入れ弱火でじっくり炒め香りを出す。
②①のフライパンにひき肉をいれ色が変わるまで炒める
③②のフライパンに薄切りにしたタケノコをいれ酒と鶏がらスープの素を入れ炒める
④②のフライパンに細切りにしたピーマンをいれサッと炒めたら塩コショウで少しひかえめに味を調え、火をとめる直前にオイスターソースを入れてザっと混ぜたら、できあがり!